ストーリー

三重県大台町で「住友生命の森」が始動しました


more treesが多様性のある森づくりを進める三重県大台町で、「住友生命の森」が始動しました。

法人参加型プログラム「企業の森」にご参画いただいた住友生命保険相互会社様と大台町のみなさん、そしてmore treesが協働で森づくりを進めていく取り組みです。

■大台町での連携協定式

12月4日、住友生命様、大台町、宮川森林組合、more treesが大台町に集い「森林保全および地域活性化に関する連携協定」を締結しました。今後、多様性のある森づくりや地域資源の保全、林産物の利活用等の事業を4者協働で進め大台町の豊かな森林を保全していくとともに、人材の交流を通じた関係人口の創出や地域の活性化にもつなげてまいります。

▲左から、伊藤真史課長(大台町 森林課) 、角英幸副社長(住友生命)、平野正樹副組合長(宮川森林組合)、水谷伸吉事務局長(more trees)

■多様な樹種を記念植樹

協定式後、山へ向かいました。スーツも革靴も脱ぎ、足元は長靴やスニーカー、頭にはヘルメットを装着して準備完了。三重支社からも8名の社員の方が合流して総勢18名となった住友生命のみなさんと記念植樹を行います。

はじめに植樹する苗の話や植樹方法などを宮川森林組合の森正裕さんにレクチャーしていただきました。そして住友生命のみなさんに託された苗木がこちら。

アカシデ、アブラチャン、イタヤカエデ、イロハモミジ、ウアマザクラ、ウリカエデ、ウリハダカエデ、エゴノキ、オオモミジ、カナクギノキ、ガマズミ、キハダ、クマノミズキ、クリ、ケヤキ、シラキ、チドリノキ、トチノキ、ナナカマド、ノリウツギ、ヒメシャラ、ミズキ、ムクロジ、ムラサキシキブ、モミ、ヤマグワ、ヤマザクラ、ヤマハンノキ、ヤマボウシ、リョウブ

なんと30種類・180本!すべて植えられるでしょうか?

みなさん一生懸命に植えてくださり、1時間半ほどで無事に植樹完了です!

ほっと一息ついた住友生命の方々に感想をお聞きしてみました:

「植林活動はやってみたいと思っていたことでした。木を伐る活動はところどころ見聞きしますが、植樹するというのは初めて。しかもスギやヒノキではない木を植えるということがとても興味深かったです。」

「植林体験を通じて、自然と向き合う貴重な時間を過ごすことができました。最初は、苗の向きや深さを考えながら植える作業に手間取りましたが、徐々にコツをつかみ、目の前に少しずつ並ぶ苗木を見て達成感を感じました。ふだん土に触れる機会が少ないため、新鮮で心が癒される体験でした。」

「木を植えるというのは、穴を掘って苗を置いて土をかけたら終わり!ではなく、もっと奥深いものがあることを知り、何万本も植えることを考えると驚きます。時間のかかる作業だということを実感しました。」

最後の感想にある「もっと奥深いもの」を示す写真がこちら。

「自然配植技術」を使って綿密に計算された植栽計画が記されています。地形や地質、陽当たりなどの立地条件にあわせて生育に適する樹種を見定め、数十年から百年先の森の姿を想定しながら樹木の配置を判断していく職人技の結晶です。

■森を歩く

大台町の宿で1泊し、2日目は朝から森へ。ガイドしていただいたのは、植樹体験でもサポートいただいた宮川森林組合の森さんです。実は森さん、山小屋の管理人や山岳遭難救助隊隊長、アウトドアプログラムのガイドなどを長年務めている森のエキスパートでもあります。森さんの案内で町内の薗(その)地区の森を歩きました。
コースの中には急な斜面もありましたが、急がずゆっくりと歩きます。「息が上がる瞬間もありましたが、立ち止まって森の匂いや風を感じると疲れも和らぎました」「森の澄んだ空気と木々の匂いが心地よかったです」と話す住友生命のみなさん。さらに奥へと進んでいくと、滝がありました。宮川支流の薗川上流にかかる滝頭不動滝。写真ではそのスケールが分かりにくいのですが、落差30m、水量も豊富な美しい滝です。

宮川森林組合の名前にもなっている宮川は、町を横断するように流れ、伊勢湾に注ぐ県下最大の一級河川。何度も「清流日本一」に選出されるほどの高い水質を誇っています。そして住友生命のみなさんと森づくりをしていく植林エリア一帯は、この宮川の源流域にあたります。「住友生命の森」は川や海とつながり、下流域の豊かな生態系を育む栄養源にもなる。森だけにとどまらない森づくりの広がりを感じるハイキングとなりました。

第一歩を踏み出した「住友生命の森」は、今後広葉樹を中心に地域の植生にあった樹種を選び、多様性豊かな森づくりを進めてまいります。

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