ストーリー

《植える》ことの手前とその先。高知県梼原町で三井住友カード様の現地ツアーを行いました

more treesは多くの法人や個人のみなさまからご寄付・ご支援をいただき、森づくりを行っています。おかげさまで国内外あわせて24の地域へと活動地が広がりました。さまざまなご支援のかたちがあるなか、法人参加型プログラム「企業の森」では、ご支援先の地域を決めて継続的に森づくりにお取り組みいただき、森や地域との関わりを深めていただけるのが魅力のひとつです。

三井住友カード株式会社様には、これまで5つの地域(岩手県住田町長野県小諸市奈良県天川村高知県梼原町宮崎県諸塚村)で森づくりのパートナーとして協働いただいています。9月4・5日、高知県梼原町で現地ツアーを開催し、2名の社員の方にご参加いただきました。当日の様子をいくつかピックアップしてご紹介します。

植林地視察&植林体験

はじめに訪れたのは梼原町芹川地区にある植林地です。現場で施業を担っている株式会社KIRecubのみなさんのご案内のもと、記念植樹を行いました。

植えたのはクヌギの苗4本。一言で「植える」と言っても、実際は斜面を登って苗木を運び、植える場所の土を掘り、苗木を埋めて、土を戻して、しっかり踏み固めて…といくつもの作業があります。しかも今回は急斜面での作業。植え終わったときの喜びもひとしおでした。

また、植林地にはホオノキ、イロハモミジ、ケヤキ、トチノキなどが過去に植えられていますが、生育状況を見てみると特にホオノキとイロハモミジがよく育っていました。

育苗現場の見学

2日目は、昨年から苗木を育てている「KIRecub-きりかぶ苗木園」を見学しました。

もともと空き地だった場所を利用して、育苗用の棚が設置されています。梼原町内で種を採取し、梼原町役場にほどちかいという立地も活かして地域住民の方々とともに地域性苗木を育てています。育った苗木は今後「三井住友カードの森」にも植えられる予定。植林地で再会するのが楽しみになりました。

ツアーの最後は、株式会社土佐龍の工場を訪ねました。「四万十ひのき」の間伐材や端材を利用した製品を作り続けてきた土佐龍は、木製まな板の製造を得意としています。身近な道具でありながら、普段なかなか見ることのないまな板の製造行程を見学。地域産材活用へのおもいや質へのこだわりなど、木を使ったものづくりに対する土佐龍の熱意に触れ、古来から日本人が受け継いできた「木の文化」に思いを馳せる時間となりました。

森づくりというと木を植えるシーンが注目されやすいですが、植林地での作業に加え、植えることの手前(育苗)とその先(木材利用)の現場も巡ることができた今回のツアー。「苗木を育て、植え、手入れをし、適切に伐り、木材として活用する」という大きな流れを、こうして地域に足を運んで体感しながら森づくりをご一緒いただける企業の方々の存在は、とても心強く感じます。

これからも三井住友カードのみなさまと地域との関わりをさまざまにサポートし、ともに森づくりを進めてまいります。

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※ 本件は、独立行政法人環境再生保全機構 地球環境基金の助成(一部)を受けて実施しました

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