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オヒョウを植えたいです!北大森林研究会の頼もしすぎる若者たち

6/28(土)に行われた北海道足寄町での植樹イベントには、森に魅せられ、森を全力で楽しみ、森に愛を持って関わる活動なら何でもやるという北海道大学のサークル「北大森林研究会」の学生さんたちも駆けつけてくれました。朝3時、札幌発。レンタカー数台に分かれて足寄町役場まで運転し、到着してすぐに「STAFF」の腕章をつけて準備から片付けまでずっと伴走いただいたみなさんの様子をご紹介します。

はじめに役場でブリーフィングをしてから植林地へ。30度を超える高温で汗が噴き出すなか、広い植林地に散らばって参加者のみなさんを誘導し、植え方が分からない方がいれば一緒に手を動かしてアドバイス。まだ植えられていない場所が見つかれば、自ら穴を掘って苗木を植えてくれたりと、ほんとうに頼りになる存在です。

役場に戻ってからはお箸づくりワークショップがスタート。材料や資料を配ったり、子どもたちと同じ目線で一緒に作業をしたり、後ろから温かく見守ったり。終始細やかに目配りをしながらサポートしてくれました。

八面六臂の活躍に、more treesスタッフ一同すっかり北大森林研究会のファンに。さらに私たちの心を射抜いたのが「オヒョウ」の話題でした。

地域の風土にあわせた樹種を植えることを大切にしているmore treesでは、北海道の森で今後植えていく樹種のひとつとして「オヒョウ(別名:オヒョウニレ)」はどうかという話が出ていました。アイヌの人々の伝統的な衣服「アットゥㇱ」を織るための繊維が採れる木でもあるため、地域を象徴する樹種でありながら、近年はオヒョウの木が減少しているという話もあります。また、オヒョウの苗木を育てている生産者の目星もついていません。

なかなか厳しい現実が広がるなか、北大森林研究会のみなさんとのなにげない会話のなかでmore treesスタッフのタッキーさんこと岸が「オヒョウ」という言葉をぽろっと口にした途端、「あ、オヒョウニレですよね!」「オヒョウといえばアットゥシ!」「オヒョウを植えたいです!」と目を輝かせる学生さんたちが目の前に。「オヒョウを植えたい若者たちに出会えるなんて!」とmore treesスタッフの誰もが心を躍らせ、東京に戻ってからもしばらくこの話題で持ち切りでした。

イベントもすべて終わって別れのとき、せっかくなので記念撮影をお願いすると「じゃあ、オヒョウの葉っぱのポーズをしよう!」と学生さんのひとりから提案が。「オヒョウの葉っぱはいろんな形があるから、みんな好きな形の指にしよう」というマニアックな会話には、「さすが!」とにやついてしまいました。


オヒョウの葉っぱととびっきりの笑顔でパシリ。
北大森林研究会のみなさん、ありがとうございました!みなさんの活動も、心から応援しています。

北大森林研究会のInstagramはこちら:
https://www.instagram.com/hokudaishinrinken/

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