ストーリー

Pay it forwardー次へ渡そうー。大分県日田市で3,000本の広葉樹植林を行いました。

漫画『進撃の巨人』の作者・諫山創さんの出身地であり、more treesのオフィスでも愛用中の「小鹿田焼(おんたやき)」の故郷としても知られている大分県日田市。2024年2月28日~6月15日にかけて、日田市の西部に位置する中津江村(なかつえむら)で、株式会社トライ・ウッドと協働して植林を行いました。対象地は、収穫期を迎えて2023年に伐採された0.99haのスギの伐採跡地です。

more treesとトライ・ウッドはこれまで、森林由来のカーボン・オフセットや地域産材である「津江杉」を活用したプロダクトやノベルティ制作でご一緒してきましたが、さらに活動を広げ「多様性のある森づくり」の一環で植林を進めていくこととなりました。

▲山に入り作業を進めるトライ・ウッドのみなさん。中津江村のお隣、上津江町(かみつえまち)で地域の基幹産業である林業の衰退に歯止めをかけるべく立ち上がった林業会社です。今ある木をかつて植えてくれた先人がしてきたこと、残してくれたものを次に伝えるため、「Pay it forward-次へ渡そう-」をスローガンに、山の仕事から製品づくりまでを行う総合的な林業に取り組んでいます。

植林に先立ち、2023年11月17日には元九州大学農学部准教授・玉泉幸一郎氏をお招きして、土地に適した樹種の選定やゾーニングについてご指導いただきました。アドバイスをもとに実際に植えたのは、イロハモミジ、ケヤキ、アカガシ、クマシデ、ミズナラ、イイギリの6種の広葉樹。計3,000本を植えたのち、シカ等の野生動物の侵入によって苗木が枯れないように植林地全体に防護ネットを設置しました。苗木については遺伝子保全の観点から、種子の産地を確認し、植林地の近郊で採取された種から育てた苗木を選んで使っています。

▲ミズナラ(左上)、クマシデ(右上)、中央手前にすくっと立っているのはイイギリ(下)。

来年以降は下草刈りなどの管理作業を行いながら、引き続き古田地区にて植林を行う予定です。

 

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