ストーリー

奈良県天川村で育林・育苗作業を行いました


5月23・24日の2日間、more treesが「多様性のある森づくり」を進める奈良県天川村の洞川地区にて、育林・育苗作業を行いました。もともとはスギ・ヒノキの人工林伐採跡地でしたが、more treesが同村と協働でキハダやウリハダカエデなどを植林してきた土地です。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に隣接するとともに、村内を縦断する天の川の水源にも位置します。

23日、同村の森づくりにご協賛いただいているデッカーズジャパン合同会社様の社員4名のみなさんとともに現地を訪れました。すくすくと育つキハダやウリハタカエデもある一方、過去に植えたキハダのなかにシカによる食害で枯死しているものが。そこで、枯れてしまった苗木をあたらしい苗木に植え替える補植作業を行いました。

▲食害を受けたキハダ
▲あたらしい苗木の補植

あわせて獣害対策ネットも再設置しました。これまでは一辺3m程度の小さなエリアを三角形で覆っていましたが、シカが突破したネットが散見されたため、今回は一辺12m程度のより大きなエリアを囲うパッチディフェンスに変更。資材もより強度の高いものに変えています。

▲突破されたネット
▲あらたな防護ネットの設置

翌日はキハダの苗の鉢上げ作業を体験しました。場所は、天川村と森林組合、商工会が中心となって設立した一般社団法人フォレストパワー協議会の育苗施設で、植林地からは車で30分ほど。協議会のみなさんが昨秋種を蒔き、今春芽生えたキハダの苗約400本を2時間で鉢上げしました。​

▲鉢上げとは、トレーなどに播いた種が発芽したものをコンテナやポットに植え替える作業のこと。根が伸びる範囲を広げ、苗を大きく育てるために行います。使用した資材はMスターコンテナ(正式名称「Multi-Stage Adjustable Rolled Container【多段階調節型筒状容器】」)です。

今回鉢上げしたのはキハダのみですが、その他にもトチノキ、ミズメ、ミズキ、カエデ類など多くの樹種を育苗しています。今後も地域の特徴に適した植林の手法や樹種を選び、地域および多様性のある森づくりにご賛同いただいた企業と協働で森づくりを進めてまいります。

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※ 本件は、独立行政法人環境再生保全機構 地球環境基金の助成(一部)を受けて実施しました

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