岩手県住田町で鉢上げイベントを行いました
岩手県東南部に位置する住田町。宮沢賢治が「風の又三郎」の舞台とした種山ヶ原(たねやまがはら)という高原や、映画「八つ墓村(1977年)」のロケ地にもなった国内屈指の洞内滝・滝観洞(ろうかんどう)など、豊かな自然を誇る町です。
2024年4月6日、一般社団法人邑サポートと協働で育苗を進めている「イコウェルすみた」で鉢上げイベントを実施しました。鉢上げとは、トレーなどに播いた種のなかで芽吹いたものを、コンテナやポットなどに植え替える作業のことです。
イベントには、町内の保育園児や小学生、町外から来られた方など計23名にご参加いただきました。はじめに種から育てた苗木を地域の山に戻していく取り組みについて紙芝居でご説明したあと、実際に鉢上げ作業へ。
株式会社グリーンサポート代表取締役・伊東信昭氏にご指導をいただきながら、コナラ、クヌギの2種類のドングリを、ひとつずつ丁寧にコンテナに植え替えました。
▲伊東社長がどんぐりを見せると、すぐに子どもたちが手を伸ばしていました。大阪を拠点にしながら全国各地を駆け回って森づくりに関わる指導をされている伊東社長。この日は北海道から南下の途中に住田町に立ち寄り、鉢上げをサポートしてくださいました。
住田町では、植林の際に生分解性コンテナを使用しています。容器を付けたまま植栽可能で、根を傷めず活着率の向上効果を期待できるという利点があります。
鉢上げ後、苗木の一部を参加者のみなさまにご自宅に持ち帰っていただきました。苗を育てる過程も含めて地域のみなさまに森づくりにご参加いただき、ご自宅で育った苗木は町内の「多様性のある森づくり」の植林地などで植える予定です。
■関連記事
≫「なぜ苗木は地産地消が望ましいのか?」(2021.09.27)
≫「岩手県住田町にて 「イコウェルすみた」の落成式が開催されました」()
≫「岩手県住田町で育苗プロジェクトが始動しました」(2023.10.13)
※ 本件は、独立行政法人環境再生保全機構 地球環境基金の助成(一部)を受けて実施しました