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ジャスパー・モリソン氏デザイン「馬場川パブリックトイレ」の木材調達をコーディネート

日本百名山のひとつ「赤城山」の麓に広がり、萩原朔太郎の出身地としても知られる群馬県前橋市。その中心街を流れる馬場川(ばばっがわ)沿いにこのほど「馬場川パブリックトイレ」が誕生しました。世界的なプロダクターデザイナーであるイギリスのジャスパー・モリソン(Jasper Morrison)氏がデザインし、高濱史子建築設計事務所が建築設計をとりまとめたこのプロジェクトで、more treesは木材調達のコーディネートを行いました。

近年の馬場川周辺では、人々の暮らしと水とのかかわりが希薄になっていたといいます。ふたたび水や緑との関係を取り戻そうと民間が立ち上がり、200mにわたる市道や遊歩道を整備川沿いに国産木材を使ったデッキやベンチ、テーブルを設け、周囲に草花を植え、人々がくつろげる空間に生まれ変わりました。

そんな場所に建てる公衆トイレのデザインとしてモリソン氏がこだわったのが、「木を使う」こと。more treesとモリソン氏は、以前オリジナルプロダクト「STOOL」のデザインを手掛けていただいたご縁があり、トイレの木材調達をサポートしてくれないかとお声がけいただきました。モリソン氏の意匠性を損なわず、かつ屋外での耐久性も備えているという条件は容易ではありませんが、江戸時代の創業以来、山と人を結ぶ「木」のあらたな価値に挑戦し続けてきた越井木材工業様にご協力いただきました。

All photos by Shinya Kigure
施主:前橋デザインコミッション
管理:前橋市

「何年たっても街になじむシンプルなデザインを心がけた」とモリソン氏が語る美しい木造トイレの実現。そこには越井木材の確かな技術と国産材活用への情熱があったのです。

今後も、more treesはさまざまなシーンで国産材利用のきっかけづくりをサポートしながら、森の保全活動を行ってまいります。

 


more treesでは、持続可能な木材を活用したオフィス、店舗、住居などの空間デザインや木材調達のお手伝いをしています。詳しくは下記までお気軽にお問合せください。

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