ストーリー

鳥取県智頭町にて植林を実施しました

2023年8月1日~12月31日にかけて、more treesが「多様性のある森づくり」を進める鳥取県智頭町の埴師(はにし)地区にて植林を実施しました。

2020年より植林を進めている埴師地区では、既存のスギ人工林を活かしながら、針葉樹と広葉樹がミックスした混交林を目指しています。人工林の強度間伐(通常の間伐よりも多く間引く作業)によって空いた空間に、広葉樹の苗木を植える樹下植栽というこの手法は、皆伐後の再造林などと比べて環境に与える変化が少ないとされています。
今回は0.44haの町有林にヤシャブシ、ケンポナシ、シナノキ、マルバアオダモ、ナツツバキなど10種の広葉樹の苗木、合計88本を植林しました。陽当たりや土質を踏まえて植林地を3つのゾーンに分け、それぞれの環境に適した樹種を植えています。
施業地の上部では、フサザクラなど既存の広葉樹をそのまま残し、植林地全体を一つの柵で囲うゾーンディフェンスによる獣害対策を行うことで、天然更新による木々の生長を促す手法も用いています。
また2023年7月に実施した調査では、2020年から2021年にかけて植えた苗木が、積雪による単木用ツリーシェルターの破損で獣害を受け、枯死していたことが判明しました。これを受けて、同施業地では新たにゾーンディフェンスを設置し、周辺の広葉樹からの種の供給による天然更新を促す方針に切り替えました。

埴師地区の植林活動については、日本ロレアル株式会社様と協働で実施しています。
今後も地域の特徴に適した植林の手法や樹種の選定、適切な育林作業を行い、地域および「企業の森」プログラムにご参加いただいた企業等と協働で森づくりを進めてまいります。

■関連記事
≫「鳥取県智頭町にて植林を実施しました」(2022.04.20)
≫「鳥取県智頭町にて植林を実施しました」(2023.05.01)
≫「鳥取県智頭町の植林地で生育調査を実施しました」(2023.07.28)

関連記事

TOP