「第1回自然再興の実現に向けた民間等の活動促進に関する小委員会」に出席しました
10月13日、環境省の諮問機関である中央環境審議会自然環境部会の下に設置された「第1回自然再興の実現に向けた民間等の活動促進に関する小委員会」が開催され、more treesスタッフの岸が出席しました。
環境省では、「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」を「自然共生サイト」として国が認定し、民間等によるネイチャー・ポジティブの実現に向けた活動を促進しています。認定された区域は、既存の保護地域との重複を除外した上で「OECM」(保護地域以外で生物多様性保全に資する地域)として国際データベースにも登録されます。
一方で、この「自然共生サイト」の認定要件として、「すでに生物多様性の保全がなされているエリア」との定義付けがあり、その途上にある取り組みについては認定されないという現状があります。more treesでも、植林などの森林保全活動を行なっている地域を対象に「自然共生サイト」への申請を行いましたが、同様の理由から現行の自然共生サイトの基準に合致せず、認定に至らなかった経緯があります。
こうした現状に対し、今回の小委員会において、私たちが取り組む「多様性のある森づくり」に関する話題提供を行うとともに、生態系を再生する取り組みについて紹介してほしいとの依頼を受け、このたび本会に出席することとなりました。
当日、岸からは、more treesが進める森づくりの活動をご紹介しながら、ネイチャー・ポジティブへの注目とともに高まる企業の森林に対する関心や、ネイチャー・ポジティブを実現するための具体的な施策提言を行いました。
中央環境審議会では、2024年1月まで予定されている全3回の小委員会を経て、「自然再興の実現に向けた民間等の活動促進に向けて今後講ずべき措置」として、答申を取りまとめる予定となっています。more treesでは、生物多様性の保全に向けた取り組みの促進につながるよう、引き続き働きかけを行なっていくとともに、こうした動きを注視してまいります。