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鳥取県智頭町にて植林を実施しました

2022年8月1日~2023年3月31日にかけて、more treesが「多様性のある森づくり」を進める鳥取県智頭町にて植林を実施しました。

智頭町内で進めている「多様性のある森づくり」は、埴師(はにし)地区および芦津財産区で実施しています。

埴師地区では、既存のスギ人工林を活かしながら、針葉樹と広葉樹がミックスした混交林を目指す手法を用い、2020年より継続して森づくりを行っています。今回は0.58haの町有林にヤマザクラ、ウリハダカエデ、エゴノキ、イイギリ、合計100本の苗木を植林しました。
人工林の強度間伐(通常の間伐よりも多く間引く作業)によって空いた空間に、広葉樹の苗木を植える樹下植栽というこの手法は、皆伐後の再造林などと比べて環境に与える変化が少ないとされています。
また、施業地の一部には既存の広葉樹をそのまま残し、植林地全体を一つの柵で囲うゾーンディフェンスによる獣害対策を行うことで、天然更新による木々の生長も促します。ゾーンディフェンスの外では、比較のため実験的に単木用のツリーシェルターを使った獣害対策も行いました。どの対策がより効果が高いかを検証するためにも、経過観察を続けていく予定です

芦津財産区有林では、0.17haの土地にミズナラ、ヤマザクラ、トチノキ、クリ(別名「シバグリ」)、合計510本の苗木を植林しました。埴師地区と同様、周囲の広葉樹の保残とゾーンディフェンスによる獣害対策を組み合わせ、天然更新を促す手法を取っています。

両地区とも智頭町から鳥取市内を流れて日本海に注ぐ千代川(せんだいがわ)の源流域にあり、生物多様性や水源涵養機能の点からも重要なエリアです。

同町の植林活動について、埴師地区は日本ロレアル株式会社様、芦津地区はキャロウェイゴルフ株式会社様と協働で実施しています。
今後も地域の特徴に適した植林の手法や樹種の選定、適切な育林作業を行い、地域および「企業の森」プログラムにご参加いただいた企業等と協働で森づくりを進めてまいります。

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