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三重県大台町と連携協定を締結しました


11月15日、more treesは、三重県大台町、宮川森林組合との3者による「森林保全および地域活性化に関する協定」を締結しました。国内のmore treesの森としては、18か所目(14地域目)となります。

大台町は三重県の中部に位置し、面積の93%を森林が占める自然豊かな町です。町を横断するように流れ、伊勢湾に注ぐ県下最大の一級河川・宮川は、幾度も「清流日本一」に選出されるほどの高い水質を誇っています。奈良県との県境には1,000m級の山々が連なり、宮川の源流域にあたる大台ケ原や大杉谷は豊富な雨によって数々の滝と急峻な谷が生み出され、日本三大峡谷の一つに数えられています。この地域はかつて伊勢神宮における式年遷宮の御用材を伐り出す「御杣山(みそまやま)」に定められた歴史があり、宮川の流れはこうした木材の運搬にも利用されてきました。
さらに大台町は、豊かな生態系や生物多様性を守りながら文化的・経済的・社会的に持続可能な暮らしを目指すモデル地域として、1980年に町内全域が「大台ヶ原・大峯山・大杉谷ユネスコエコパーク(生物圏保存地域)」に認定されており、自然と人間社会の共生に向けた取り組みが進められています。

大台町および同町に拠点を置く宮川森林組合では、2008年に開始された国によるカーボンクレジット認証制度「J-VER制度(現J-クレジット制度)」にいち早く登録し、継続的に森林由来クレジットの創出に取り組んでいます。
また宮川森林組合では、従来のスギ・ヒノキを中心とした林業だけでなく、広葉樹を含むさまざまな樹木を組み合わせた自然配植技術に基づく森づくりを積極的におこなっているほか、地域性苗木の育苗にも力を入れており、地域住民と協力して設立した「大台町苗木生産協議会」において、地域に自生する樹木の種子から約130種類の苗木を生産しています。

今後は大台町、宮川森林組合、そして本地域での「多様性のある森づくり」プロジェクトにご賛同いただいた企業などと協働で森づくりを進めてまいります。森林の多面的機能の回復を目指しながら、多様な人々が大台町との関わりを持ち、地域に寄り添い続けられるよう、関係人口の構築にも尽力してまいります。

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