和歌山県田辺市と連携協定を締結しました
10月18日、more treesは、和歌山県田辺市、株式会社中川との3者による「森林保全および地域活性化に関する協定」を締結しました。国内のmore treesの森としては、17か所目(13地域目)となります。
和歌山県中南部に位置する田辺市は、南部は太平洋、北部は紀伊山地に面し、温暖な沿岸部エリアから寒暖の差が激しい山間部エリアまで、さまざまな気候的特徴を持つ地域です。ユネスコ世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」にも登録されている熊野古道や熊野本宮大社などの歴史的文化資源を数多く有し、龍神温泉や湯の峰温泉などの有名な温泉資源にも恵まれていることから、国内外問わず多くの観光客が訪れています。また深い原生林に覆われ、大小さまざまな滝が連なる百間山渓谷や、清流・日置川の源流に位置する安川渓谷など、南紀の秘境とも言われるほど深く豊かな自然に囲まれています。
田辺市に拠点を置く株式会社中川は、育林事業を中心とした林業ベンチャー企業です。耕作放棄地を利用した育苗、和歌山県内の小・中学生を対象とした木育なども行なっており、地域に根ざした森づくりを行なっています。
今後は田辺市、中川、そして本地域での「多様性のある森づくり」プロジェクトにご賛同いただいた企業などと協働で、森づくりを進めてまいります。まずは田辺市中辺路町近露において、和歌山県の木、田辺市の木でもあるウバメガシを中心とした広葉樹の植林を予定しています。ウバメガシは紀州備長炭の原料にもなることから、森の恵みを享受しながら、将来的に経済と環境の両立を目指します。こうした森づくりをベースに、多様な人々が田辺市との関わりを持ち、地域に寄り添い続けられるよう、関係人口の構築にも尽力してまいります。