ストーリー

奈良県天川村にて植林を実施しました


2021年10月〜2022年3月にかけ、more treesが「多様性のある森づくり」を進める奈良県天川村にて、約2haの土地にキハダやウリハダカエデの苗木、合計1,006本の植林を実施しました。

3本の苗木を1組とし、三角形に密植する「巣植え」という手法を用いて植林を行いました。生長具合等を見ながら、最終的には3本のうち1本を残し、更なる生長を促します。
獣害対策としては、巣植えした各組の周りを個別にネットで囲っています。これにより、植林地全体を一つの大きなネットで覆ったり、苗木を一本ずつ保護したりする一般的に知られる手法に比べて、使用する資材や労力を軽減することができます。 また、ネットの外に生えた下草はシカなどの野生動物が食べてくれることを想定しており、下刈りの作業は各ネットの内側のみで済むため、労力の軽減につながるとともに、苗木を誤って刈ってしまうリスクも軽減できます。
広葉樹の「キハダ」は、1,300年前に天川村の参詣道「大峯奥駈道」を開いた役行者がこの地に伝えたとされる名薬「陀羅尼助丸(だらにすけがん)」の原材料であり、同村と非常に縁の深い樹種です。キハダを主体とし、複数種の広葉樹の植林を行いながら、将来的には巣植えにより植栽した樹種と、天然更新により芽吹いた樹種が混交し、より自然に近い「多様性のある森」への転換を目指します。

下草刈りなどの管理や生育調査を続けながら、今後も地域の特徴に適した植林の手法や樹種の選定を行い、地域と協働で森づくりを進めてまいります。
なお、今回の植林活動は、三井住友カード株式会社様、デッカーズジャパン合同会社様のご支援によって実施しています。

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