ニュース

今 伝えたい “ものづくり” を通じた “森づくり” の話

(※クーポンの使用期間は終了しました)

私たちの活動の一つに、木を使った “ものづくり” があります。これまでに手がけたmore treesオリジナルプロダクトは、オンラインストアでの販売のほか、各地のショップでもお取り扱いいただいています。
国内外のみなさまからご好評をいただいているアイテムたち。でも、それだけではありません。彼らが生まれるまでのストーリーにこそ、みなさんにお届けしたい様々な魅力と私たちの熱い想いが詰まっています。

今回は少しだけ、私たちの “ものづくり” を通じた “森づくり” の話にお付き合いください。なにしろ、本日2017年7月19日はmore trees設立10周年を迎えた記念すべき日! オンラインストアで使える10%OFFクーポンのお知らせもありますので、ぜひ最後までご一読ください。

 

■日本の森の今


みなさんの身の周りには、木で作られたものがどのくらいありますか? 日本では昔から、建築、家具、道具など様々なものに木を使い、生活の中に取り入れてきました。木に触れると安心したり、その香りに癒されたりするのは、祖先から受け継がれた木に親しむ文化の影響を受けているのかもしれません。

しかし、木を使ったものに対して親しみを感じる一方、「木を伐る」「木を使う」ということに対し、「良くないこと」というイメージを持っている方もいるのではないでしょうか。

現在、森林は世界的にみると減少の一途をたどっており、違法伐採や森林火災などによって1秒間にテニスコート20面分とも言われる森林が失われています。
一方、日本の森の現状をご存知ですか? 実は日本の森林面積はこの100年間で増加しており、国土の約70%を森が占める、先進国では世界3番目の森林率を誇る森林大国なのです(ちなみに、世界の森林率の平均は約30%といわれています)。
数十年前まで日本では建材や燃料などの資源の多くを森林に依存しており、森は今よりも荒れていました。戦後、国土の再生のために木材が必要となり、国が推進して植林されたのがスギやヒノキなどの針葉樹。こうしてできたのが、日本の森のうち約40%を占める人工林と呼ばれる森です。

 

■人工林に必要な手入れ

植林した後の人工林は、優良な木を育てるために、成長の過程で混み合ってくる木を抜き伐りする必要があります。間伐と呼ばれるこの作業は、一般的に10~15年の周期で行い、収穫期となる60~100年に至るまで繰り返されます。
しかし近年、海外から輸入される木材に押され、日本の木材自給率は30%あまりにまで落ち込んでいます。日本の林業が徐々に衰退し、間伐などの手入れが行われない人工林が増加したことによって、生育状態の悪い木が増えたり、地表にまで陽の光が届かず、下草が生えないことで表土の流出や保水力の低下を招いています。

日本の人工林は、植えて、育て、伐り、使うことで維持され、さらにそれが循環していくことで森としての機能も保たれています。戦後に植えられた人工林は今まさに収穫の適齢期を迎え、「使いどき」であると言えます。
一見ネガティブに思える「木を伐る」「木を使う」ことこそが、日本の森を健やかに保つために必要な行為なのです。

 

■私たちが日本の木を使った “ものづくり” をすすめる理由


このような状況をより多くの人々に伝え、日本の木が適切に使われることで森を保全する流れを社会に広めようと、私たちmore treesは国産材を使ったプロダクトの企画・開発を通じ、マーケットの活性化に取組んでいます。
各地域の伝統的な技術や知恵を活かし、その力を引き出すデザインと融合させることで、より魅力的で価値のあるプロダクトを生み出しています。デザインにご協力いただいているデザイナーの方々も、私たちの活動に共感し国産材の利用促進を図るべく、協働で取組みを進めていただいています。

こうした “ものづくり”もまた、私たちの活動のキーワードである「都市と森をつなぐ」取組みのひとつなのです。

 

■『つみき』誕生に込められた想い ~建築家・隈研吾さん~


子どもの頃に経験した木とのふれあいが、今のご自身の職業を志すきっかけになったという方がいます。more treesのオリジナルプロダクト『つみき』のデザインを手掛けていただいた、建築家の隈研吾さんです。
隈さんは幼い頃から、積み木で建物や街を作って遊んでいたそうです。作っては崩し、また一から作る。それを繰り返すことで今の建築家という仕事に通じる想像力が養われていったと言います。そして積み木に触れることで感じた木のあたたかさ、音や香りこそが、隈さんが木という自然素材に関心を寄せる原体験だったと語っています。

私たちが積み木のデザインの依頼をすると、隈さんは「願ってもいないチャンス」と快諾してくださいました。そして幼い頃の思い出と建築家としての発想を存分に詰め込んだ、新しい形の “現代のつみき” が生まれることになったのです。

 

■宮崎県諸塚村のスギと職人の手仕事

『つみき』の材料には「more treesの森」がある宮崎県諸塚村のスギを使用しています。諸塚村のスギは、環境、経済、地域社会にとって持続可能な形で管理された森林から産出した木材などに与えられる「FSC認証」を取得しています。

地元の林業家の方々の手で伐り出されたスギは、同村の製材所で加工され、変形を防ぐために約5年ほど自然乾燥されます。その後、地元の木工所「もっくわーく那須」に届けられ、職人さんたちの手によって『つみき』へと形を変えていきます。

三角形の『つみき』は、2枚の板を「かんざし」と呼ばれる木工技術でつなぐことで完成します。「もっくわーく那須」代表の那須幸雄さんは、初めて『つみき』の設計書を見たとき、思わず「これは大変だ」と感じたそうです。各箇所の角度が綿密に設計されており、少しでもズレがあると積み上げていったときに崩れてしまうため、0.4~0.5ミリという非常に細かい単位で調整が必要となるからです。

『つみき』は機械では決して作ることのできない、まさに職人技と言える繊細な手仕事によって生み出されているのです。

 

■『つみき』が描く、都市と森をつなぐ環

森を想う多くの方々の熱意や技術が結集して完成した『つみき』。
現在までに海外も含めた約50店舗のインテリアショップなどでお取り扱いいただいているほか、日本ではもちろん、パリやニューヨークなどでもイベントを開催し、国内外で高い評価を受けています。

こうした『つみき』の広がりを受け、諸塚村の西川健 村長や矢房孝広 課長からは、「地道に自分たちのやれることをやっていれば、ちゃんと評価してくれる方がいる」、「『つみき』が諸塚村のPRとなって、地域の森づくりに携わる方々の意欲につながれば」と喜びや期待の声が寄せられています。

『つみき』を通じ、森の恵みだけでなく人の想いも巡り伝わることで、都市と森をつなぐ大きな環が生まれています。

産地から作り手、使い手に渡る『つみき』のストーリーを描いたこちらの動画もぜひご覧ください!

 

■10周年記念! 10日間限定の10%OFFクーポンプレゼント!


more treesでは『つみき』のほかにも、森の恵みを活かしたさまざまなオリジナルプロダクトを企画・販売しています。売上の一部がmore treesの活動に還元され、お買い上げいただいたみなさまの想いが森を育む一助となります!

今回、more trees設立10周年の感謝をこめて、more treesオンラインストアで使える10日間限定の10%OFFクーポンをプレゼントいたします!
more treesオンラインストアで、ご購入時に下記クーポンコードを入力していただきますと、商品代金が10%割引となります。本日より10日間限定のクーポンですので、ぜひこの機会にご利用ください!

生活にぬくもりを添えるだけでなく、森づくりにもつながるmore treesのプロダクトを通じて、あなたも「都市と森をつなぐ」一員になりませんか?

【クーポンコード】
10thannim
【有効期間】
2017年7月19日(水)~28日(金)

more treesオンラインストアはこちらから

関連記事

TOP