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新しい取り組み「多様性のある森づくり」

more treesは、森の健やかさを取り戻すために地域の実情に合わせ、国内では、戦後、国策により植林が推進されたことで増加した、主にスギやヒノキなどの人工林に対し「木を育て、適切に伐り、活用することを目的に間伐」を基本とする森の保全活動を行ってきました。

地域と共に国内で取り組む「間伐」を進める中で、結果的に木材を生産するには条件が悪い場所にも隈なく植林された長らく手入れがされておらず、この先も手入れされることがないであろう森林を多く目にしてきました。

日本の国土の約7割を占める森林の内、約4割が主に木材生産のために戦後植林された人工林です。また、人工林の内、スギが44%、ヒノキが25%を占めています。

手入れがされず放置された森を目にする度に、先人が1本1本、汗水流して植林したにも関わらず、良材としての生産が見込まれないために増えてしまった環境の悪い森を改善したいと考えていました。そこで、従来の「間伐」の他に、収穫期を迎え伐採された土地や、木材生産に適さない土地に植林されたために今後も手入れされる見込みがない森を「多様性のある森」に転換させる、新しい取り組みを開始することにしました。

 

more treesが取り組む「多様性のある森づくり」のポイント
・単一樹種のみではなく様々な樹種を混在させる
・様々な樹種を混在させることで病害虫や自然災害に強い森を目指す
・様々な樹種を混在させることで木材価格の下落に対するの経済リスクを軽減する
・木材生産に適さない森林の樹種転換を促す
・木材生産能力の高い森林はそのまま生産林として育成する
・木材生産を目的に単一樹種を生産し続けるための森ではなない
・その土地に適した樹種を活かし、場合によっては植林することで、より自然に近い森林に戻していく
・植林する場合は、その土地に適した複数の樹種を植林する

 

<森林面積に占めるスギ・ヒノキ人工林の割合>

人工林のうち「スギ」「ヒノキ」「その他」に記載した割合は、人工林面積に占める割合を指します。出典:林野庁

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