more treesの森

008

大分県 日田市

おおいたけん ひたし

豊かな清流と美林の郷

大分県西部に位置する日田市上津江町(ひたしかみつえまち)は、九州最大の河川である筑後川(ちくごがわ)の源流に広がる盆地で、天領地だった江戸時代から林業の町として栄えてきました。古くから水郷としても知られるこの地では、先人たちも森の豊かな恵みを受け、暮らしを営んできました。雨を地中にたっぷりとたくわえて川の氾濫をくいとめ、人々の暮らしを守ってきたこの地域の森林は、その8割以上が水源涵養保安林に指定されており、下流域の水源地としても森林保全が重要な地域です。

日本三大美林と称される有名なスギの産地でもあり、地域産材の「津江杉(つえすぎ)」は年輪の幅が均一になるよう、若木の頃から丁寧に手入れされています。

「more treesの森」の森林整備の実施主体でもあり、上津江で総合的に林業を展開する株式会社トライ・ウッドでは、伐採後の処理に「輪掛(りんが)け乾燥」という手法をとっています。丸太を交差させながら積み上げ、山林内の風通しのよい場所で約1年間、自然乾燥させます。さらに製材後に3〜4か月養生することで木特有の色や香り、また湿度の調整機能などを保持することができます。

more treesオリジナルプロダクトの「年輪の置時計」は、津江杉の丸太の輪切りをそのまま使用しています。プロダクトデザイナーの角田陽太(かくだようた)氏がデザインを手掛けており、文字盤にくっきりと表れる年輪が特徴です。

また、全国各地のショップやイベントなどに設置いただいている「more treesオリジナル募金箱」も、津江杉を使用し、地元で製造しています。地域産材の活用や地域産業への貢献などを通じて、森林整備にとどまらない、地域に根差した森づくりを推進しています。

オリジナルプロダクト オンラインストア
「more treesオリジナル募金箱」について

作業員のみなさん
輪掛け乾燥
輪掛け乾燥
九州山地

プロジェクト詳細

プロジェクトナンバー
008
プロジェクト対象地
大分県 日田市
プロジェクト期間
2010年4月~
緯度経度
33°02'10.00"N,130°57'43.00"E
対象地区詳細
大分県日田市上津江村上野田シカキ石 他
実施パートナー
株式会社トライ・ウッド
カーボン・オフセットクレジット
J-VER / Jクレジット
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