奈良県 野迫川村
ならけん のせがわむら
雲海抱く奥高野の秘境
奈良県南西部、紀伊山地の北斜面に位置する野迫川村。霊場 高野山の奥に位置し、弘法大師ゆかりの寺社や世界遺産「熊野参詣道小辺路」を有する奥高野の秘境は、村民が300人ばかりの「日本一人口の少ない過疎の村(離島を除く)」でもあります。これほどの超過疎地でありながら、近年、村を訪れる人々が増え、年間15万人という数字も聞こえてくるほど。そのお目当ては、平均標高700mという山あいの村だからこそ年間を通して発生しやすい「雲海」です。国内はもとより海外からの訪問者の姿も多く、 「天空の國」と呼ばれる絶景に魅せられています。
息を呑むほど美しい雲海の舞台となるのは、村の総面積の97%を占める森林です。春には薄桃色のヤマツツジがコナラやミズナラの林床に咲き乱れ、初夏には青紫色のヤマアジサイがブナ林を彩ります。盛夏、湯気のように湧き出す白雲で青々と茂ったシデ類の木々が包まれ、秋には豊富なカエデ類の一葉一葉が黄や赤に染まります。冬を迎えると、しんしんと降りしきる雪であたり一面銀世界。戦後に植栽されたスギやヒノキだけでなく、四季を肌で感じることができる広葉樹の森も4,000haほどあり、豊かな森林資源を有しています。
そうした自然の恵みを生かし、伐る林業だけではなく、マツタケやシイタケ、ワサビといった特用林産物の生産も行われています。また、豊富な森林に蓄えられた清らかな湧水を生かしたアマゴ養殖も盛んです。
- 地域名
- 奈良県 野迫川村
- 協定開始時期
- 2024年10月~
- 実施パートナー
- 野迫川村
- カーボン・オフセットクレジット
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