林業と福祉が連携する森づくりへ。富山県南砺市、島田木材、ミチルワグループと連携協定を締結しました
9月26日、more treesは富山県南砺市、株式会社島田木材、株式会社ミチルワグループと「森林保全および地域活性化に関する協定」を締結しました。more treesの活動地としては、国内外あわせて23カ所目となります。
富山県南西部に位置する南砺市は、西に石川県金沢市と白山市、南部は1,000m~1,700m級の山岳を経て岐阜県飛騨市や白川村に隣接し、面積の約8割が森林で覆われています。山間部は白山国立公園や県立自然公園に指定されたすぐれた自然景観を残しており、豊富な水に恵まれた平野部は良質な米を生産する水田地帯で、春先の強風や台風、冬の雪、夏の暑い日差しを遮るため「カイニョ」と呼ばれる屋敷林で守った家屋が点在する「散居村」の風景が見られます。
城端曳山祭(ユネスコ無形文化遺産)や五箇山の合掌造り集落(ユネスコ世界文化遺産)など世界も注目する「日本の原風景」が色濃く残るとともに、社寺建築彫刻や屋台彫刻等において唯一無二の技を受け継ぐ〈井波彫刻〉や江戸時代から脈々と受け継がれている手漉き和紙〈五箇山和紙〉、日本一の生産量を誇る野球の木製バット製造など、木に縁のある文化や地場産業を多数有する地域でもあります。
この南砺市を拠点に、SGEC森林認証(FM/森林管理、CoC/加工流通過程の管理)を取得し持続可能な森林経営を行う島田木材様と、全国で障害福祉サービス事業を展開し誰もが自分らしく生きることができる社会インフラの共創に取り組むミチルワグループ様とともに、同市内における多様性のある森づくりの実践や苗木づくりを通じた障がい者雇用の創出を目指して連携を深めていきます。
▲協定書は五箇山和紙、ホルダーは南砺市産材を使用しています
協定に先立ち、前日25日には南砺市利賀村にて植林候補地の視察を行いました。周辺の植生を確認し、来年以降に植える樹種について現地の協力業者との打ち合わせも実施。今回の候補地は冬には数メートルの雪が降り積もる豪雪地となっており、厳しい環境に適応できる種類の木を植えていく必要があります。
今後、植林事業全体のコーディネートを担う島田木材様、また苗木づくりを担うミチルワグループ様と連携しながら、植林計画を立てていく予定です。
■関連情報
≫株式会社ミチルワグループ プレスリリース
【林福連携】株式会社ミチルワグループは、南砺市、一般社団法人モア・トゥリーズ、株式会社島田木材と連携協定を締結 (michiruwa.co.jp)