ストーリー

2時間で広葉樹500本。北海道足寄町の〈第一生命の森〉で3年目の植樹祭が行われました

訪れる季節や時間で色を変える神秘の湖「オンネトー」や、世界で唯一「二酸化マンガンが現在進行形で生成される生きたマンガン鉱床」を地上で見られる「オンネトー湯の滝」など、ロマンと驚きのあふれる北海道足寄町。6月29日(土)、more treesが第一生命保険株式会社様と協働で森づくりに取り組む〈第一生命の森〉で植樹祭が行われました。道内の第一生命の社員やご家族に加え、はるばる関東から駆けつけた社員、さらには足寄町ほか地域の方々や北海道大学森林研究会の学生ボランティアのみなさんなど、総勢100名ちかくで500本のミズナラの苗木を植える賑やかな植樹祭となりました。

見て、聞いて、歩いて。植樹のための前準備

まずは十勝エリアを管轄する森林室の方より、苗木の植え方のレクチャーがありました。「土はどのくらい掘るの?」「堀った土はどこに置くの?」「苗木はどのくらい埋めるの?」「土をかぶせたあとにやることって?」など、大事なポイントを踏まえながらの実演をじっと見つめる参加者たち。

ひととおり話を聞いて作業のイメージがそれとなくできたところで、今年の植樹場所へ。乗ってきたバスが入れない場所なので、みなさん歩いていきます。斜面をくだり始めるとすぐ右手が1年目の、さらに進むと2年目の植樹場所があり、その先が今年植える場所です。

▲2022年の植林地(左)、2023年の植林地(右)

▲苗木を受け取ると、目的地まであとちょっと

いざ、植樹!

雲ひとつない青空、というと爽やかな感じがします。でもこの日の足寄町は30度を超える暑さ。すこし歩くだけで汗で服がじっとりとしてきましたが、植樹場所の目印として立っている緑のポールを目指し、みなさん植林地を分け入っていきました。

▲奥の方まで緑のポールが立っています

手にした苗木がなくなるまで、掘っては植え、掘っては植え、の繰り返し。1本の苗木を植えるのにかかる時間はひとによって変わるものの、斜面に穴を掘るだけでもなかなか大変な作業です。スタート前に配られた冷たい飲み物で喉を潤し、汗を拭いながら、それぞれのペースで作業を進めていきます。

▲ふたりで協力して苗木を植えていた姉弟。毎年家族で参加しているとあって、小さいながらも段取りはばっちり。

▲はじめに受け取った苗木はひとり5~7本。まだ苗木が植えられていないポールを探しながら、1本ずつ植えていきます。

▲足寄町外から親子4人で参加していたご家族。小学生の妹さんはお父さんと一緒に、中学生のお姉さんは一人でがんばっていました。

▲初めて参加したという第一生命の社員の方。額に大粒の汗を光らせながらときどきふうっと深呼吸し、過去2年分の植林地を見つめていました。「いま植えている苗木が来年、再来年にはああいう姿になるとおもうと楽しみです。」

▲地元で農業を営むご家族の兄弟は、誰もが近いところから植えていくなか、真っ先に植林地の一番奥まで行って植えてくれたパイオニア。「ふたりで高速で植える方法を編み出しました!」と嬉しそうに技を磨いていました。

2時間ほど経過したところで、一帯にピーッという笛の音が鳴り響きました。終了の合図です。植えられた苗木には順次、獣害対策用の白いツリーシェルターがかぶせられていきました。

作業を終えて植林地を見渡すと、苗木の一本一本が愛おしくみえます。第一生命の社員のみなさんの感想も漏れ聞こえてきました。

「こんな経験はなかなかできないし、気持ちのよい汗がかけました!」
「快晴のもとでの緑はきらきらとして美しく、これから育っていく第一生命の森を見ることができ、嬉しかったです。植林作業もとても楽しめました。」

地域と企業が出会い、手を取り合うことで森も人も生き生きとしていく「企業の森」の取り組み。苗木が育ち森になっていくのには長い年月がかかりますが、3年目の充実を肌で感じ、将来の結実におもいを馳せる植樹祭となりました。

 

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※独立行政法人環境再生保全機構 地球環境基金の助成(一部)を受けて実施しました

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