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【コラム】海外販路へのチャレンジ ~フランス編

水谷です。

2016年度は、more treesにとって海外販路開拓に初めてチャレンジした1年でもありました。

もちろん植林活動は海外で既に展開しています。

2009年~ フィリピン・キリノ州

2016年~ インドネシア・東カリマンタン州

 

ですが、国産材のプロダクトはこれまで国内販路ばかりに注力していました。

これまでも単発で海外のショップや個人からの問い合わせはありましたが、自ら販路開拓に乗り出すのは実質初めてだったんです。

メイン商材はTSUMIKI(つみき)

 

 

 

 

 

more treesの協定先でもある宮崎県諸塚村のスギ材(FSC認証材)を使用し、隈研吾さんにデザイン依頼して生まれたプロダクトです。2015年秋にこのTSUMIKIを発表した時から、既に海外展開は視野に入れていました。

ちなみに今年定めたターゲット国(地域)は、

①フランス

②シンガポール、マレーシア

③アメリカ

の3地域。

最初に着手したのがフランスでした。

デビュー戦は、パリ市マレ地区にあるギャラリー、「Atelier Blanc Manteaux(アトリエ・ブランマント)」

2000ピース以上のTSUMIKIで設えた空間を、2016年9月1日から17日間にわたって展示しました。

このギャラリーは、日仏共同プロジェクト「Parishiki」のメイン会場としての役割も果たしました。

TSUMIKIがパリと日本の文化をつなぐキープロダクトとなったのです。

なお、施工予算も乏しかったボクらは、内装工事を「自作する」という暴挙に出ました(汗)

素人集団が3日かけて、2000ピースのTSUMIKIを接着し、パネル化して固定したんです。

いやー不慣れな作業に戸惑い、手間取りました(汗)

正直、途中「このままだと会期初日に間に合わないかも」と悪い予感がしましたが、幸い徹夜することもなく、無事に初日を迎えることができました。

 

会期中は、地元フランス人はじめ多くの方にご来場いただきました。

ですがボクらとしては、単にカッコいい展示をして自己満足に浸るためにパリに来たわけではありません。

あくまで販路開拓と認知度のアップが目的です。

とはいうものの、ある程度の反応はありましたが会期中に目立った成約には至りませんでした。

ボクらは現地側に運営を託し、当初の予定通り会期を残して途中で帰国しました。

 

しかし後日、とある関係者から一通のメールが来ます。

その人物とは???

(続く)

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水谷伸吉

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