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【コラム】仮設住宅プロジェクト ② 南三陸町

仮庁舎を後にして次に向かったのが、歌津という地域の中学校。ここも避難所になっている場所。

ここでは、ボクらの仲間でもある新潟のWPPC(木質ペレット推進協議会)がペレットストーブを寄贈し、ちょうど訪れた日に設置作業をしていました。

点火すると、皆さん「あったかーい!」といって手をかざしていました。

東北は日中でもまだ肌寒かったし、朝晩が冷えるのは当分続くでしょうからペレットストーブはかなり評判が良いです

南三陸町で最後に立ち寄ったのが、周辺住民が自主避難している大雄寺というお寺。

ここでは35名の方が避難していました(ピーク時には60名いたんだそうです)

ここもペレットで温めるお風呂が寄贈され、設置されています。ボクらも東京から車で運んできた物資(食料)をここの方に直接お渡ししました。

 

このお寺は河口からそこまで離れていない高台にあります。

お寺の参道を登る階段のすぐ下まで津波が押し寄せてきたのがはっきりとわかります。

ちなみに、このお寺の参道には町の記念物にも指定された立派な杉並木がありましたが、津波で30本ほど流されてしまったそうです。残った木も、直径1m、高さ20mはある大木。津波という膨大なエネルギーが、一部の木々もなぎ倒していったのです。ただ、電柱は流されても木はこうして現に残っている。これはまぎれもない事実。

持ちこたえた杉並木

この後、栗原市内で沿岸から被災者を受け入れる予定の施設にてペレットストーブの設置現場(栗駒木材/WPPC主導)に立ち会い、この日は活動を切り上げました。

(つづく)

水谷伸吉

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